酒田五法を使ってハイローオーストラリアを攻略!チャート分析の必須法則!
ハイローオーストラリアの勉強をしている方なら「酒田五法」は一度は聞いたことのある名前ではないでしょうか。
酒田五法は非常に有名なチャート分析方法なのですが、色々な解釈があり難しいと感じている方は多いはずです。
そこで、この記事では酒田五法をハイローオーストラリアで使う場合に必要な部分をまとめて解説していきます。
この記事を読めば、酒田五法を理解してハイローオーストラリア攻略の武器として使うことができるようになりますよ。
使いこなせるようになりたいね!
まずは分析の特徴や重要ポイントを抑えることから始めてみよう
酒田五法とは
酒田五法にはかなり長い歴史があります。
時は江戸時代、相場師の本間宗久が考案したローソク足の組み合わせによって「売り場・買い場」を読む5つの法則のことです。
酒田五法は江戸時代の大阪の米商人だった本間宗久(1724 年生まれ)が開発した、チャートフォーメーション(チャートパターン)分析、複数足分析の方法。
江戸時代にも相場師はいたんだね!
本間宗久は現代も語り継がれている伝説の相場師の一人なんだよ
酒田五法は名前からもわかるように次の5つの法則から成り立っています。
- 三山(さんざん)
- 三川(さんせん)
- 三空(さんくう)
- 三兵(さんへい)
- 三法(さんほう)
酒田五法の各法則には「三」がついていますが、これは酒田五法が「風」「幡」「心」を重視した分析方法と言う部分から来ています。
- 風:ファンダメンタルズ=経済状況や世界情勢
- 幡:景気回復・景気後退
- 心:個々のメンタルや心理
つまり、大衆心理を意識した分析方法と言えるのです。
そのため、いまだに多くの投資家が注目するパターンとなり、このパターンをきっかけに相場が動く場合が多いのです。
しかし、酒田五法は解釈が何通りもあり、ハイローオーストラリア初心者の混乱の原因となってしまっているのですね。
どう分析に取り入れるか知識がないと掴みにくいんだ
初心者が勉強もなしに使うにはハードルが高いね
そこで、まず最初に以下でハイローオーストラリアを攻略する場合に特化した酒田五法を解説していきます。
ちなみに各パターンを覚える際に重要視してもらいたい部分が次の3つ。
- チャートパターンが発生すると相場が今後どう動く可能性が高いのか
- チャートパターンの発生場所
- チャートパターンの形
各パターンの名称は後から覚えて構いません。
最初は、上記3点を意識して実際のチャート上でこのパターンかもしれないとイメージするところから始めるのがコツです。
できればチャートを開き、過去チャートで酒田五法を探しながら以下の解説を読み進めると理解度が深まるはずですよ。
三山(さんざん)
三山は相場の転換ポイントを知らせてくれる酒田五法のチャートパターンで、次の2つのパターンが存在します。
- トリプルトップ・トリプルボトム
- 三尊・逆三尊(さんぞん・ぎゃくさんぞん)
この 2 つのパターンの発生場所は次のようになっています。
イメージとしては、トレンド相場の終盤に発生してトレンド転換のきっかけとなるパターンと言えます。
三山自体はハイローオーストラリアのエントリーポイントとはなりにくいパターンです。
3回突破に失敗した高値はその後の突破は難しいという考え方だよ
天井を見極めるんだね
しかし、三山が成立後相場が大きく動く場合が多いため、三山で相場の今後を予測し、エントリー手法を選択するなど活用幅は広いチャートパターンと言えます。
以下で上記 2 パターンの詳細を解説していきます。
トリプルトップ・トリプルボトム
トリプルトップ・トリプルボトムは別名「三山・逆三山」と呼ばれています。
ただ、酒田五法の三山と混同してしまうため、ここではトリプルトップ・トリプルボトムの名称で統一しておきましょう。
トリプルトップは出現ポイントA、トリプルボトムは出現ポイントBで発生することにより相場転換のサインとして有効なチャートパターンです。
ダブルトップ・ダブルボトムってのもあるよね?
ダブルトップ・ダブルボトムよりも強いトレンド転換サインなんだよ
トリプルトップ・トリプルボトムはサポートライン、レジスタンスラインで何らかの抵抗があります。
よってそれ以上価格が伸びず、3回も同じ部分で反発されているのだからそろそろ反転するだろうと言う「大衆心理」を表したチャートパターンです。
そのため、ネックラインを抜ける(ブレイクアウトする)ことにより投資家がポジションを持ち始め、相場転換が加速する可能性が高くなるパターンとなります。
三尊・逆三尊(さんぞん・ぎゃくさんぞん)
三尊・逆三尊は人間の頭と方の位置と似ていることから別名「ヘッドアンドショルダー」とも呼ばれます。
三尊は出現ポイント A、逆三尊は出現ポイント B で発生することにより非常に強力な相場転換サインとなり、このパターンだけで取引しているトレーダーがいるほど有名なチャートパターンです。
逆張りに効果絶大なんだって!
トレンド転換指標であることから、レンジ相場での活用はおすすめしないよ
三尊・逆三尊が強力な相場転換のサインとなる理由は以下のような根拠があるからです。
三尊・逆三尊が相場転換の強力なサインとなる理由は、三尊・逆三尊にダウ理論をあてはめるとよくわかります。
上の画像で三尊を説明すると次のようになります。
- まず、①、②、③、④まではダウ理論の高値更新、安値切り上げの根拠は崩れていませんから、上昇目線です。
- しかし、⑤で高値更新が崩れ、⑥で安値切り上げが崩れたことで上昇トレンドが終わったと投資家は認識します。
- 同時に③、④、⑤、⑥で下降のダウ理論が始まりネックラインを抜けたことで完全に下降のダウ理論が成立するため、下降のポジションを持つ投資家が加速度的に増える状態になります。
※逆三尊はこの全く逆の考え方になります。
このように1つのネックラインに2つの根拠を持っているので「投資家の注目が強い=ポジションを持つ投資家が多い=相場転換が加速しやすい」となるわけです。
三尊・逆三尊は出現数は多くないチャートパターンですが、ハイローオーストラリアの戦略を立てる際に大きな根拠となるため、ぜひ覚えて利用してみましょう。
これだけで判断するのは心配…
そんな時はフィボナッチ・MACD・エリオット波動などと組み合わせよう
三川(さんせん)
三川の解釈には諸説があるのですが、ハイローオーストラリアでは次の 3 パターンに限定して覚えると混乱は少ないはずです。
- はらみ足(インサイドバー)
- つつみ足(アウトサイドバー)
- 明けの明星(あけのみょうじょう)・宵の明星(よいのみょうじょう)
三川はこのように高値圏・安値圏と呼ばれる部分で出現し、ローソク足数本で表現される相場転換のサインとなるチャートパターンです。
ハイローオーストラリアでは直接のエントリーポイントとなる場合が多いので積極的に見つけ使っていきたいパターンとなります。
それでは各パターンのを解説していきましょう。
はらみ足(インサイドバー)
はらみ足(インサイドバー)は前のローソク足の内側に次のローソク足が完全に収まっている形をしており、トレンドの終焉を知らせるチャートパターンです。
トレンドの転換を判断するんだね
その通り!天井や底が形成される時に現れやすいと言われているよ
出現場所は下記のようになります。
はらみ足(インサイドバー) | ||
---|---|---|
種類 | パターンの形状 | 出現ポイント |
上昇トレンド中のはらみ足 | 陽線の後に表れた陰線が、陽線 の高値安値の間に収まっている | A・C |
下降トレンド中のはらみ足 | 陰線の後に表れた陽線が、陰線 の高値安値の間に収まっている | B・D |
そのため、はらみ足が上記出現ポイントで発生した場合は一旦トレンド方向へのエントリーを止め、今後のローソク足の動きを観察すると言う使い方になります。
つつみ足(アウトサイドバー)
つつみ足(アウトサイドバー)はこれまでの勢いが否定され、逆方向への勢いが増したことを表すチャートパターンとなり、相場転換ポイントとして有効なパターンとなります。
つつみ足の出現場所は次のようになっています。
つつみ足(アウトサイドバー) | ||
---|---|---|
種類 | パターンの形状 | 出現ポイント |
上昇トレンド中のはらみ足 | 高値圏で陰のつつみ足 陽線の後に表れた陰線が完全に陽線を包み込んでいる | A |
下降トレンド中のはらみ足 | 安値圏で陽のつつみ足 陰線の後に表れた陽線が完全に陰線を包み込んでいる | B |
つつみ足は出現場所の判断が間違っていなければ明確なトレンド転換のサインとなるので、ハイローオーストラリアにおいてもエントリー根拠として積極的に使うことのできるチャートパターンです。
出現場所の判断って?
新しいローソク足が陰線なのか陽線なのか、どんな局面で出現したのかを見てから判断しようって意味だよ
明けの明星(あけのみょうじょう)・宵の明星(よいのみょうじょう)
明けの明星・宵の明星は相場転換のサインです。
明けの明星・宵の明星 | ||
---|---|---|
種類 | パターンの形状 | 出現ポイント |
明けの明星 | 明けの明星 安値圏で出現すれば、上昇への相場転換サイン | B |
宵の明星 | 高値圏で出現すれば、下降への相場転換サイン | A |
明けの明星・宵の明星は3本のローソク足で表現され、2本目のローソク足でそれまでの勢いを否定され、3本目で1本目以上に大きな反対方向のローソク足が出たことにより、これまでと逆の方向への勢いがあると判断されるチャートパターンです。
そのため、2本目のローソク足の実体が小さい方が成功率は高く、十字線やコマ足、ピンバーなどの形状が理想とされています。
明けの十字線・宵の十字線や明けの流れ星・宵の流れ星など似ているパターンに注意しないとね
類似パターンの特徴も覚えておけばミスは回避できるよ
ちなみに、酒田五法では本来「窓があく」ことを前提としたチャートパターンですが、24 時間取引される為替相場では窓があくことはほとんどないので、窓ナシでも明けの明星・宵の明星として取り扱っています。
相場の「窓」とは、市場が休場中に取引が行われた結果、市場が開場した時に価格のズレが生じ、ローソク足の終値と次足の始値の間に隙間ができることを言います。
現物取引や株式では取引時間が決まっているため取引時間外の値動きが「窓」として表れやすいですが、24 時間取引が行われている為替市場では価格が連続しているので基本窓は開かないのです。
明けの明星・宵の明星もつつみ足同様ハイローオーストラリアでは積極的にエントリーを狙っていけるチャートパターンと言えます。
三空(さんくう)
三空はこの画像のように A(高値圏)・B(安値圏)付近のトレンド終盤に出現した場合にトレンド終焉を表すサインとなります。
三空も明けの明星・宵の明星と同じように「窓あき」を前提としたチャートパターンですが、ハイローオーストラリアで利用する場合は「窓なし」で解釈して使います。
一定期間をかけて形成される複数足のパターンのことだよ
FXではあんまり遭遇しないって言うよね
三空は同方向のローソク足 3 本で表現されるチャートパターンとなり、形状と出現場所は次のようになります。
三空 | |||
---|---|---|---|
種類 | 形状 | サインの意味 | 出現場所 |
三空踏み上げ | 陽線が3本連続して出現 | 高値圏で出現することにより上昇トレンドの終焉を意味する | A |
三空叩き込み | 陰線が3本連続して出現 | 安値圏で出現することにより下降トレンドの終焉を意味する | B |
ちなみに、三空は出現場所だけでなく、3本のローソク足の形状に着目すると相場状況の判断をさらに明確にすることができます。
三空のローソク足形状と相場状況の判断の関係
- 徐々にローソク足の実体が小さくなってきている
- トレンド方向のヒゲが長い
- 徐々にローソク足が大きくなってきている
- トレンド方向のヒゲが短い
つまり、三空は相場の勢いが無くなってきたことを表すパターンなので、ローソク足も勢いがなくなった形の方が今後相場が転換しやすいと判断できると言うわけです。
ハイローオーストラリアで三空は、「高値つかみ」や「安値つかみ」などの無駄な負けを減らす意味で大いに役立つチャートパターンです。
急反落・急反発狙いの買いって判断をしてもいいの?
可能性はあるけどあくまでも三空は手じまいの判断だからおすすめはしないよ
三兵(さんへい)
三兵はトレンド初動に表れることによりトレンド継続を意味するチャートパターンとなります。
そのため、ハイローオーストラリアでは順張りエントリーの有力な根拠です。
三兵の形状とサインの意味は下記のようになります。
三兵 | |||
---|---|---|---|
種類 | 形状 | サインの意味 | 出現場所 |
赤三兵 | 陽線が3本連続して出現 | 安値圏で出現することにより強い上昇トレンドの発生を表している | A |
黒三兵 | 陰線が3本連続して出現 | 高値圏で出現することにより強い下降トレンドの発生を表している | B |
三兵は同方向のローソク足が3本続いたのだからそのまま勢いがつくだろうと言う相場参加者の心理を表したチャートパターンなのですね。
ただし、三空と同じようにローソク足の形状により成功確率が変わってくるチャートパターンなのです。
三兵の成功確率とローソク足形状の関係
- 徐々にローソク足が大きくなってきている
- 進行方向にヒゲが少ない
- 徐々にローソク足が小さくなってきている
- 進行方向のヒゲが多く長い
三兵は勢いを表すチャートパターンのため三空と全く逆のローソク足形状が理想となるわけです。
また、三兵と三空は混同しやすいチャートパターンですが、次のように区別するとわかりやすいはずです。
- 三兵:トレンドの始まり付近に発生し、ローソク足の形状に勢いがある
- 三空:トレンドの終盤付近に発生し、勢いの衰えてきたローソク足の形状になっている
三兵と三空はシンプルだけどトレンドの始まりと終わりを教えてくれるよ
セットで覚えハイローオーストラリアでの相場分析に役立ててみよう
三法(さんほう)
三法はトレンドの押し目で発生するチャートパターンとなり、トレンドの継続を意味します。
大きな特徴は、もみ合っている状態の相場から抜け出した時、その抜けた方向に買いもしくは売りを入れるという点です。
三法 | ||
---|---|---|
種類 | パターンの形 | 出現場所 |
上げ三法 | 最初の大陽線の範囲内に陰線が収まっている 最後の大陽線が最初の大陽線の終値より上で終わっている | A |
下げ三法 | 最初の大陰線の範囲内に陽線が収まっている 最後の大陰線が最初の大陰線の終値より下で終わっている | B |
実は三法はあまり見られないチャートパターンのため、ハイローオーストラリア攻略では中々使う機会は少ないパターンです。
ダウ理論の成立と一致してない?
その通り!だからトレンドの押し目を狙う時に活用できるんだ
このように上昇トレンドの場合は「高値更新・安値切り上げ」、下降トレンドの場合は「安値更新・高値切り下げ」となり、ダウ理論のトレンド継続の要件を満たしているわけです。
そのため、酒田五法の三法だけは形ではなく考え方を中心に理解し、ハイローオーストラリア攻略に活用するとわかりやすいはずですよ。
相場が長くもみ合っている踊り場を見つけ出して活用しよう
踊り場を見つける→突破した場合→三法成立って流れだね
酒田五法の攻略法
酒田五法をハイローオーストラリア攻略で使うためには、ここまで解説した各チャートパターンを覚えることは大事ですが、相場状況に合わせて適切に使わなくては勝てないのですね。
そこで、この章では以下の内容で酒田五法を使いこなすコツを解説していきます。
- ダウ理論などの相場の基本法則と併用する
- マルチタイムフレーム分析で相場全体を見る
- インジケーターを利用して精度を上げる
それでは、それぞれのについて解説していきましょう。
ダウ理論などの相場の基本法則と併用する
酒田五法は相場の基本法則の1つです。
そのため、酒田五法だけでもチャート分析が可能なのですが、ダウ理論やエリオット波動などの他の基本法則と併用することにより分析精度は格段と上がるのです。
例えば、先ほど解説した三法とダウ理論の併用やエリオット波動と三尊なども併用できる法則です。
不足した情報を補いあうことができるからだね
根拠を強めることにもなるよ
ハイローオーストラリアはエントリーするための根拠が多いほど勝率が高くなる傾向にあります。
そして、根拠はローソク足を基準にした相場の基本法則を元にしたものが強い根拠となります。
もちろん各基本法則を理解する必要がありますが、酒田五法を使いこなすためだけではなくすべての手法の原点ですから、ぜひダウ理論やエリオット波動を理解して取り入れてみましょう。
マルチタイムフレーム分析で相場全体を見る
マルチタイムフレーム分析とは、エントリーする時間足より大きい時間足でも分析し、相場の大きな流れを掴む分析方法です。
大きな時間足(上位足)も分析する理由は、相場には「相場は大きな時間足の流れに従う」と言う大原則があるため、大きな時間足の流れを確認し、その流れに乗ったエントリーや相場の判断をした方が勝率が高くなるからです。
イメージ的にはこの画像のように大きな時間足(上位足)の流れの中に小さな時間足(エントリーする5分足や1分足)の値動きがあると考えることができるわけです。
そのため、例えばA地点で発生した三尊より、B地点で発生した逆三尊の方が成功率が高いと感覚的にわかりますよね。
マルチタイムフレーム分析はなれるまで時間がかかりますが、ハイローオーストラリアの勝率 UP には欠かせない分析方法なので酒田五法の各パターンを覚えるのと同時に練習してみることをおすすめします。
インジケーターを利用して精度を上げる
インジケーターはローソク足分析を補助するために開発されたもののため、ローソク足のチャートパターンをまとめた酒田五法との相性はピッタリです。
ハイローオーストラリアの攻略のために適切なインジケーターを組み合わせるといいよ
なるほど!酒田五法を使った相場状況判断やエントリータイミングを計るために大いに役立つね
ここでは組み合わせの一例として次の2つのインジケーターを紹介します。
- 移動平均線で相場の方向性を読みやすくする
- RSIで相場転換の根拠を強くする
上記インジケーターの使用例を以下で紹介していきます。
移動平均線で相場の方向性を読みやすくする
移動平均線はシンプルな構造ながら相場の方向性を視覚的に教えてくれるインジケーターです。
そのため、例えばチャートのように短期(ピンク)、中期(水色)、長期(緑色)のように表示させ、パーフェクトオーダーなどを基準に相場の方向性を見ることができるのです。
このチャートでは下から短期、中期、長期と並んでいるため、下降の勢いが強い相場と見て取れるわけです。
そうすると、酒田五法は「上昇から下降への転換」「下降トレンドの継続」「下降トレンドの終焉」を見つければ良いこととなり、目線を固定することができるメリットがあります。
このチャートでは「宵の明星」「陰のつつみ足」が確認できるね
どちらもチャートパターンが発生後、下降の勢いにのった展開になっているよ
ハイローオーストラリアで勝つためにはエントリー回数を増やすのではなく、エントリーポイントを絞り込み確実性の高い部分しかエントリーしないことも大切です。
酒田五法のチャートパターンに限定し、しかも相場の流れに逆らわないエントリーなどは厳選したエントリーとして有効な方法の1つでしょう。
なお、移動平均線の詳しい使い方はこちらの記事で解説しているので合わせて読んでみてください。
RSIで相場転換の根拠を強くする
RSIは買われすぎ売られすぎを判断する補助として、主に逆張り用インジケーターとして使われることが多いのですが、ここではダイバージェンスを使った相場転換ポイントを探す方法を紹介します。
ダイバージェンスはオシレーター系インジケーターで発生する、価格は上昇(下降)しているのに、オシレーターの値は下降(上昇)していると言うと逆行現象のことを言います。
ダイバージェンスは相場の勢いが無くなってきたことを示す現象となり、今後、トレンドの終焉や相場転換の可能性があることを示すサインとなります。
このチャートは三尊が発生しその後下降に相場転換した部分です。
この時、RSIを表示するとローソク足の高値は下がっていないのに RSI の高値は下がっているダイバージェンスが発生していることが見て取れます。
酒田五法のチャートパターン自体が強い根拠ですが、このようにインジケーターの根拠をプラスすればさらに確実な相場分析ができるわけです。
ハイローオーストラリアの勝率を上げるためには根拠は多いに越したことはないからね
だからこそ多方面から確認するクセをつけるんだよ
RSI のこの他の使い方はこちらの記事で詳しく解説しています。
酒田五法の注意点
酒田五法をハイローオーストラリア攻略で使う際の注意点は次の 3 つです。
- 酒田五法の発生場所に気を付ける
- ローソク足の形にも注意する
- 目線を一定に保つ練習をしてから実戦に使う
以下で詳しく解説していきます。
酒田五法の発生場所に注意する
ここまで解説してきたように酒田五法の各チャートパターンは発生場所とセットで形を覚えて初めて効果を発揮します。
逆に言えば、相場状況を確認しないで形だけでエントリーしてしまえば、期待通りの値動きになってくれないわけです。
以下でここまで解説した酒田五法の発生場所をまとめたので、実際にチャートを見ながらイメージしてみてください。
発生ポイント | 発生ポイントの意味 | 適用される酒田五法の法則 |
---|---|---|
A | トレンドの終焉 | 三川、三空 |
B | 相場転換ポイント | 三山、三川 |
C | トレンドの継続 | 三兵 |
D | トレンドの押し目 | 三法 |
発生場所・銘柄背景から読み解いていこう
情報量は多い方がいいね
ローソク足の形にも注意する
三空・三兵でも解説しましたが、酒田五法はチャートパターンと合わせてローソク足の形にも注目することにより分析精度が格段に高くなります。
そのため、酒田五法をハイローオーストラリアで利用する際は「発生場所」「チャートパターン」「チャートパターンを作っているローソク足の形」の3点に注目することをおすすめします。
ローソク足の形状は非常に細分化されているため覚えるのが大変なのですが、酒田五法のチャートパターンの成功率を判断する場合は次のように単純に考えてもらってかまいません。
ローソク足が表している状態 | 判断するローソク足の数 | ローソク足の主な形状 |
---|---|---|
勢いのあるローソク足 | ローソク足単体 | ローソク足実体がヒゲより大きい 進行方向のヒゲが短い |
複数のローソク足 | 相対的にローソク足の実体が大きくなってきている | |
勢いが無くなってきたローソク足 | ローソク足単体 | ローソク足の実体がヒゲより短い 進行方向のヒゲが長い |
複数のローソク足 | 相対的にローソク足の実体が小さくなってきている |
ローソク足の形状による判断方法は他の手法でも応用できるので、上記表を参考に実際にチャートを見る際に気にして見てみてください。
目線を一定に保つ練習をしてから実戦に使う
チャートの見え方は人それぞれとなってしまうので、酒田五法を使いこなすには自分の目線を確立させ、一定の目線でチャートを見ることができる練習をしなければいけないけません。
例えば次のチャートを見てください。
筆者は上のチャートを「三尊」と判断しましたが、皆さんはどのように見えるでしょうか?
酒田五法の各パターンは解説してきたようなきれいな形はまれで、ほとんどの場合はこのチャートのようにネックラインが傾いていたりするので自分自身の基準が必要なんですね。
この自分自身の基準は知識だけでは身に付かず、下記のような検証をして身に付けるしかないのです。
- 過去チャートに酒田五法をあてはめ、どの相場状況で発生すると勝率が高いかを確かめていく
- 実際の動いているチャートを使って実践してみる
- 上手くいかない部分があれば修正し、過去チャートで確かめる
このサイクルを繰り返すことによって自分自身のスキルと経験が増え、チャート分析の精度が上がるわけです。
自分自身の目線を確立するには時間がかかりますが、酒田五法を使いこなすだけでなく、今後のバイナリーオプション取引を有利に進められるスキルとなるのでぜひ実践してみてください。
時間がかかっても覚えたいね!
まとめ
酒田五法は相場参加者の心理を的確に表した相場分析の実戦的法則と言うことができます。
そのため、ハイローオーストラリアの勝率を上げる手段として積極的に利用すべきでしょう。
しかし、自分の目線を確立し、使いこなすことが前提となります。
自分の目線を確立するのは時間がかかりますが、ハイローオーストラリアは今稼ぐ方法ではなく将来お金に困らなくするための投資です。
ぜひ、この記事をきっかけに酒田五法にじっくり取り組み、ハイローオーストラリア攻略のためのスキルアップを目指してみてはどうでしょうか。