ハイローオーストラリアでのダウ理論の使い方! バイナリーオプション攻略専用の考え方を伝授
ダウ理論はハイローオーストラリアを攻略するためには必須の知識です。
しかし、ダウ理論は株式やFXで使うための解説が多くてバイナリーオプションでどう活かせば良いか悩む方は多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではバイナリーオプションでダウ理論を使う際の専用の考え方、使い方を解説していきます。
この記事を読めば、ダウ理論を意識したエントリー方法が理解できハイローオーストラリア攻略の勝率UPにつながるでしょう。
よく聞くけど難しくて分からない…
ダウ理論は文章を読んでも理解しにくいから、チャートを使って説明するよ!
ダウ理論とは?
ダウ理論は19世紀に活躍した証券アナリスト「チャールズ・ダウ」が構築した相場の値動きの基礎となる考え方を次の6つの原理にまとめたものです。
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される
- 主要なトレンドは3つの段階から形成される
- 平均は相互に確認される必要がある
- トレンドは出来高でも確認される必要がある
- トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
詳しくは事象で解説しますが、これだけを見てもよくわからないと思います。
ダウ理論は簡単に言えば「相場を動かしている大衆心理には一定の法則がある」ことをまとめた原理と言え、この原理に基づいた分析を行うことで、相場で利益を上げれると言っているのです。
相場は相場に参加しているトレーダーの買いたい、売りたいと言う考えが集まってできているので100%こうなるということはありません。
人が考えていることならば理解できる心理もあるんじゃないの?
そうだね!トレーダーの心理をまとめた原理とも言えるかな
ゆえに、ダウ理論は19世紀に作られた理論であるにもかかわらず、今でも相場分析の原点としてトレーダーは必ず知っている原理であって、同時にすべての分析はダウ理論をベースに作られていると言っても過言ではないのですね。
もちろん、ハイローオーストラリアも相場参加者の心理が動かしている相場を舞台に戦うわけですからダウ理論を知らないでは勝てる取引ができないわけです。
しかし、ダウ理論は株式市場の数週間から数年の長期的な流れを分析するために作られたので、若干外国為替市場ではそのままで適用が難しい部分があり、若干解釈を変えた捉え方をしなければいけません。
しかも、ハイローオーストラリアの取引は短期売買になるため、為替相場用のダウ理論をさらにバイナリーオプションに特化した考え方、使い方にしなければいけないのですね。
そのため、次章では通常に語られるダウ理論を為替市場それも短期取引のバイナリーオプションに特化した内容で解説をしていきます。
ダウ理論の原理
ここでは先ほど紹介したダウ理論の6つの原理原則をハイローオーストラリア攻略に特化した場合にどのように使うのかを解説していきます。
平均はすべての事象を織り込む
「平均はすべての次章を織り込む」とは、言い方を変えればチャート(価格)が決定する要因は様々あるが、チャートを見ていればすべて表されていると言うことを言っています。
チャート(価格)を作る要因は投資家の思惑だけでなく、世界経済の動きや各国の通貨の優位性、景気などベテラン投資家でも把握できない要因が多々あります。
この要因をファンダメンタルズと言います。
ファンダメンタルズを加味してチャートは形成しているんだよ
だから相場の分析はチャートを分析するテクニカル分析をすれば良いと言う理論になるんだね
テクニカル分析はチャートの過去を分析して、価格は過去と同じ動きをするだろうと言う予測を行う分析方法なので理にかなっていることは確かです。
しかし、この考え方は数か月単位の長期的な目線では非常に有効ですが、ちょっとした値動きの影響を受けてしまう超短期取引のハイローオーストラリアではリスクが高い考え方となってしまいます。
なぜなら、基本はテクニカル分析を追い求めるのですが、ファンダメンタルズ要因が強くなると短期取引ではテクニカル分析は効きにくくなる欠点があるからです。
例えば、このチャートのように大きな経済指標つまりファンダメンタルズ要因が強いと短期足では今までとは全く違う動きを一瞬してしまうのですね。
このような動きをされたら次足や数本先のローソク足で勝敗を決めるハイローオーストラリアでは命取りになってしまうのは目に見えているわけです。
そのため、「平均はすべての事象を織り込む」はバイナリーオプションでは「今の値動きばかりに注目するのではなく、過去の値動きにも注目しよう」と言うテクニカル分析の基礎を説いている原理原則と考えた方が良いでしょう。
ちなみに、ハイローオーストラリアのような短期売買では大きな変化、例えばコロナでの数か月単位の経済の変化などは長すぎてあまり影響を受けません。
あくまで、経済指標や要人発言などの突発的な値動きの影響が大きいと言うことなので、投資に関わるものとして世界経済の大きな流れを知りつつ、経済指標を避けた取引をするがハイローオーストラリア取引のスキルを伸ばすコツですよ。
ハイローオーストラリアの取引に影響のある経済指標はこちらの記事で解説しているので参考にしてみてください。
トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される
ダウ理論ではトレンドの確認、つまり相場の方向性や状況は次の3つのトレンドを確認した上で判断しなければいけないと言っています。
- 短期:3週間未満
- 中期:3週間~3ヶ月
- 長期:通常3ヶ月から数年間
さすがにこの期間はハイローオーストラリアでは長すぎるのですが、短期・中期・長期の時間足で相場状況を確認すると言う考え方はバイナリーオプションにおいても非常に重要になってきます。
なぜなら、「相場は大きな時間足の流れに従う」と言う大原則があるからです。
例えば、このチャートのように1時間足、15分足が上昇の相場で1分足が下降の場合を考えてみてください。
今は1分足は下降トレンドだけれど近い将来上昇するかもしれないと思えますよね。
1分足で見ている範囲は1時間足では赤い範囲だけだよね?
その通り!だから1分足だけでは全体を見ているとは言えないよ
このように、大きな時間足を含めてチャート分析をする方法を「マルチタイムフレーム分析」と言い、現在の分析の基本と言える方法です。
主要トレンドは 3 つの段階から形成される
このダウ理論の原則は上図のようにトレンドには「先行期」と「追随期」、「利確期」の3つが存在すると言っており、この3つは以下のような相場の状態となっています。
- 先行期:少数の投資家が相場反転の兆しなどを読み取り、ポジションを持つ時期 まだトレンドが発生していない、もしくはトレンド発生直後のため多くの投資家はまだ様子見の段階
- 追随期:多くの投資家がトレンド発生を確認し、ポジションを持ち始める時期、最も勢いのある状態
- 利確期:追随期でポジションを持った投資家が利確する時期 同時に追随期に乗り遅れた投資家がポジションを持つことが多く、価格の動きが不規則になりやすい
ダウ理論ではポジションを持つのなら「追随期」が最も適切と言っており、これはハイローオーストラリアの「順張り」「逆張り」でも適用できるルールなのです。
なぜ「逆張り」がトレンドと思うかもしれませんが、先ほども言ったようにダウ理論は長期の時間足を主に対象としているので、逆張りでも長期足の流れ方向にエントリーしたほうが勝率は高くなる傾向となるのですね。
また、このダウ理論の原則3はダウ理論を元に作られたエリオット波動でさらに実戦的に体系化されています。
相場は「推進派5波、調整波3波を1つのサイクルとして作られている」ことを発見した法則です。
エリオット波動の各波をダウ理論にあてはめると次のように分類されます。
ダウ理論 | エリオット波動 |
---|---|
先行期 | 推進第1波 推進第2波 |
利確期 | 推進第3波 |
利確期 | 推進第4波、推進第5波、調整第1波、調整第2波 |
※調整第3波は相場反転後の先行期になる場合がある。
エリオット波動でも推進第 3 波が最も強く大きくなる場合があると言っていることから、ハイローオーストラリアにおける相場分析は、この「追随期」を見つけることがメインと考えることができます。
そのうえで手法をあてはめ有利なエントリーポイントを見つけ出すのがセオリーだね!
平均は相互に確認される必要がある
「平均は相互に確認される必要がある」はハイローオーストラリアでは次の2つの意味を持っています。
- 通貨ペアの相関関係の確認をする必要がある
- エントリー根拠は多方面から確認する必要がある
それぞれを以下で解説していきましょう。
通貨ペアの相関関係の確認をする必要がある
ダウ理論が発表された時代の株式市場では工業株が動くと鉄道株が一緒に動くと言う関連性がありました。
このことから、関連する片方の相場でトレンドが発生しているときはもう一方も発生していれば本物のトレンドであるなど「関連性のあるものは確認して確実なものにしなさい」と言うことをトレーダーに注意喚起している原則となります。
この考えを外国為替市場にあてはめると「通貨ペアの相関関係」を確認することに繋がります。
通貨ペアは必ず 2 つの通貨の組み合わせからできており、通貨を買う、売るの行為により通貨の強さが決まり価格が上昇や下降をしています。
この時、他の通貨ペアでも同じ通貨を取り扱っている場合、こちらの通貨の強弱のバランスも同時に変動することになります。
つまり、関連する通貨ペアの価格が動けば同じような動きをしやすい通貨ペアが存在し、その通貨ペアを相関関係と言います。
一例として、USDJPY と CADJPY などは相関関係にあるので、このチャートのように同じような動きになりやすいのです。
ハイローオーストラリアでは相場状況の分析で積極的に使える考え方となります。
エントリー根拠は多方面から確認する必要がある
「平均は相互に確認される必要がある」と言う考え方はハイローオーストラリアのエントリーの際の戒めとしても捉えることができるのですね。
バイナリーオプションではエントリーする際の根拠は多い方が勝率が高くなる可能性がありますし、多方面から根拠の優位性を検討したほうが勝率が高くなります。
具体的には、サインツールや勝率が高いと言われている手法を使ったとしても、上位足の方向性や先ほど話した相関関係、ファンダメンタルズ要素の強さなどを加味した上でエントリーしなければいけないと言うことなのです。
つまり、「相場に 100%はない=手法に 100%はない」と考え、相場の状態の観察を優先し、手法やサインツールに頼り切ったエントリーをしないようにすべきと言うエントリーまでの基本を言っている原則と考えることもできるわけです。
トレンドは出来高でも確認される必要がある
出来高とは、株式の場合、証券取引所で販売されている株式の売買の売上の総計ことを言います。
ダウ理論ではこの売上が伴ってこそトレンドが本物であると言っています。
出来高が大きいなら、取引参加者が多いため予想した通りの価格の動きとなりやすいんです
取引参加者が多ければ予想した通りの動きとなりやすい理由は次のようになっています。
ダウ理論はチャートを使ったテクニカル分析をするための理論なのですが、テクニカル分析は言い換えれば過去の相場参加者の心理をチャートから分析して今の相場参加者の心理をチャートから予想する分析方法になります。
そのため、相場に参加している投資家が多いほど統計学的に予想の精度が上がることとなるわけです。
為替市場の場合も同様に「取引参加者が多い=テクニカル分析が効きやすい」となるのですが、証券取引所のような販売所が存在しないので正確な出来高を知ることはできません。
ですが、為替市場は通貨によって絶対的な取引量に違いがあり時間帯によっても取引量の増減があります。
そこを目安に取引する時間帯を決めると分析精度が高くなるでしょう。
通貨や時間帯による取引量の違いの傾向
米ドル、日本円、ユーロの順に取引量が多いため、基本的にドルストレート、クロス円は取引量が多くなる傾向がある
世界三大市場である東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場が開城している時間帯が取引参加者が多い。
特にロンドン市場とニューヨーク市場が同時に空いている 22 時から 2 時前後が 1 日の内でもっとも活発な取引が行われる。
この「取引量が多い」「取引参加者が多い」は時間帯や通貨ペアの傾向を覚えることはもちろんですが、このチャートのようにローソク足の大きさでも判断できる部分です。
ハイローオーストラリアは特に決済までの取引時間がきまっていますから、時間内に予想した方向に価格が動いていることが勝つためには重要なことです。
ダウ理論の原則⑤を意識すればいいんだね
大正解!時間帯や通貨ペアのクセを把握して手法を選んで勝率アップを目指しましょう
時間帯とハイローオーストラリアの関係についてはこちらの記事で解説しているので参考にしてみてください。
トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
この原理原則はダウ理論の中で最も重要で且つ相場を予想する上で必ず覚えておかなければいけない定義となります。
具体的には次の 2 つの定義を覚え、実戦に活用します。
- トレンドの定義
- トレンド終焉・転換の定義
要はどこまでトレンドが続くのか、どこで終わるのかがわかれば次の戦略が立てやすく、無駄な負けが少なくなると言うわけです。
以下でこの2つの定義を解説するので、ハイローオーストラリアで勝つための重要事項と考え読んでみてください。
トレンドの定義
トレンド継続の定義は上昇、下降で次のようになります。
- 上昇トレンド:高値更新・安値切り上げ
- 下降トレンド:安値更新・高値切り下げ
ポイントは上記定義をすべて満たした時点で継続と判断することです。
判断方法の一例を挙げてみましょう。
トレンドの判断方法の一例(上昇トレンドの場合)
最初に①でレンジブレイクなどで高値を更新しました。
ですが、まだ高値更新のみで安値切り上げは確認できていません。
次に②のように押し目を作るわけですが、この時点でもまだ安値が切りあがった状態ではないのでトレンドが継続するかは判断できません。
じゃあどうやって判断したらいいの?
トレンドの判断は③の前回高値を価格が上抜けして安値が確定した時点で初めて可能となります。
トレンド終焉・トレンド転換の定義
トレンド終焉は先ほど解説した「トレンドの定義」のどちらかを満たさない状態になった時です。
トレンドが終わった可能性が読み取れますね
まだトレンド転換の可能性は表していないから間違えないように!
トレンド転換は次の条件を満たしたときに初めて成立するのですね。
- 上昇トレンドからの転換:押し安値を下抜け
- 下降トレンドからの転換:戻り高値を上抜け
逆に、この条件をクリアしていないのならまだトレンドが継続する可能性が残っていると言えるのです。
ちなみに「押し安値」「戻り高値」は次の部分を言います。
- 押し安値:上昇トレンドの最高値の直近の安値
- 戻り高値:下降トレンドの最安値の直近の高値
「トレンド終焉の定義」はトレンドを追いかけたエントリーを終わらせ無駄な負けを減らすためと今後の戦略を立てるために必要です。
トレンド転換の定義はエントリーポイント探すチャンスのサインです。トレンド継続の定義とセットで覚えよう!
ダウ理論を利用した攻略法
ここでは、ダウ理論を実際のハイローオーストラリア攻略で使用する場合の一例を紹介します。
- 出来高つまり為替相場で取引量が多くなる時間帯を狙う
- 重要な経済指標の前後30分以内はエントリーしない
- 長期足、中期足、短期足でダウ理論が成立しているポイント
- 長期足のエリオット波動第3波が成立している
エリオット波動は長期足が優先されるため、長期足でエリオット波動第 3 波が始まった直後なら下位足でダウ理論が成立していれば価格は伸びやすい可能性が高くなります。
そのため、エリオット波動を適用するのは今回の場合は上位足のみとなっています。
ちなみに、今回のチャートでは波のサイクルを見やすくするために ZigZag インジケーターを挿入しています。
ZigZag は MT4 標準のインジケーターとなり、決められたサイクルでチャートの高値・安値を繋いでくれるインジケーターです。
ZigZagを使うことにより目線を一定に保つことができるので、ダウ理論を判断するのに非常に有効なインジケーターと言えます。
ZigZagは期間を変えることによって波のサイクルを変えることができるので、自分の相場の見え方に合わせて調整すると良いでしょう。(設定画面の「Depth」を変えることで設定可能。)
今回は1時間足、15分足で「Depth12」5分足で「Depth6」を使用しています。
それでは以下で上記条件を踏まえたエントリーポイントを紹介しましょう。
1時間足で相場状況を判断する
今回エントリー例とする部分はこのチャートのA部分になります。
A部分は①のレジスタンスライン上抜けし、同時にダウ理論の高値更新・安値切り上げが成立している部分になります。
時間帯的にも朝9:00前後のため東京市場の開場と共に相場参加者が増える時間帯のため問題ありません。
ちなみに、1時間足で見た場合、エリオット波動の第3波つまりダウ理論の追随期はチャート上のBまで続くこととなるので、この間はハイエントリーに限定することによって勝率の高いエントリーポイントを探すことができる部分となります。
15分足でダウ理論成立ポイントを待つ
15分足ではすでに②でダウ理論が成立しているため、③の1時間足の高値を超えるポイントを待つこととなります。
そのため、この付近は1時間足、15分足、エントリーする5分足を頻繁に行き来し、状況把握に勤める時間帯となります。
5分足でエントリータイミングを見る
5分足では15分足の安値④から順調にダウ理論の高値更新、安値切り上げを続けています。
そのため、比較的強気で③の1時間足高値を実体で超えた⑤のローソク足の次足でハイエントリーすることが可能となっています。
理由は、ダウ理論は大きな流れを把握するための理論のため、ハイローオーストラリアのエントリーで使う短い時間足では一時的な逆行に巻き込まれてしまう可能性があるからです。
5分取引ならば10分以上、1分取引なら3分以上の取引時間を選び、流れに確実に乗れるようにすると良いはずです。
まとめ
今回は ZigZag とラインを使った攻略法を紹介しましたが、ダウ理論はすべてのテクニカル分析のベースとなる理論のため、例えば今使っているサインツールや手法の+アルファの根拠としても非常に有効な考え方となります。
正確には、ダウ理論を理解し使いこなしたうえでサインツールの根拠を+アルファすると勝率は格段と上がるはずです。
ですが、ダウ理論を相場の中で理解し使いこなすには、相場を研究し自分の目線を確立しなければいけないので経験が必要です。
しかし、時間をかけた分ハイローオーストラリアの勝率を大きく上げる武器となります。
ぜひ、この記事を参考にダウ理論を理解し、使いこなして、ハイローオーストラリアを安定的に攻略できるスキルを身に着けていきましょう。
ハイローオーストラリアは海外バイナリーオプション業者の中で断トツでNO.1といえる業者です。
口座開設者数も増え続けているのであなたも始めてみませんか?