順張りするならMACDを使ってハイローオーストラリア攻略!
FXはもとよりバイナリーオプションでも愛用者の多いインジケーターであるMACD。
相場の動きをいち早く捉え、さまざまな手法のベースとなっている有名なテクニカル指標ですが、ハイローオーストラリア初心者はイマイチ使いこなせていない方が多いのではないでしょうか。
MACDの基礎をもう一度学びたいです
バイナリーオプションで使うコツをポイントを絞って解説しますね
この記事を読めばMACDがハイローオーストラリアを順張りで攻略しようとしているトレーダーにとって強い味方になってくれるはずですよ。
MACDとは?
MACDは正式にはMoving Average Convergence Divergenceといいます。
MACDは1980年代にアメリカのジェラルド・アベル氏によって開発されたテクニカル指標です。
MACDは「マックディ」と読み、日本語で「移動平均線収束・拡散」と呼ばれ、名前が示す通り、移動平均線をベースにしたインジケーターになります。
具体的には期間の違う移動平均線の差・広がり具合を表しているMACDライン。
そしてMACDラインの移動平均線のシグナルラインから成り立っています。
MACDはオシレーター系ですね
でも上限・下限のないインジケーターで、トレンド系の特長も持ち合わせています
- トレンド系の特長→トレンドの方向性と強さ
- オシレーター系の特長→相場の転換ポイント
また、MACDラインとシグナルラインの関係性から、トレンド開始のポイントや相場転換のポイントをいち早く知らせてくれると共に精度の高いインジケーターと言われ愛用者も多くなっています。
MACDは移動平均線の特長もあるインジケーターなのですが、バイナリーオプションで最もポピュラーなインジケーターである移動平均線について詳しく知りたいと思った方はこちらの記事も読んでみてください。
MACDについてさらに詳しく知ってもらうために、次の項目に分けて詳細を解説していきます。
- MACDの期間設定
- MACDの基本的な使い方
- バイナリーオプションでMACDを使いこなすコツ
以下で、この3項目について解説していきましょう。
MACDの期間設定
MACDの期間設定はMT4・MT5の場合、①短期EMAと②長期EMAの2つの値からMACDラインが作られ、③シグナルの数値がシグナルラインになります。
EMAとは指数平滑移動平均線のことです
MACDは値動きへの反応の早い指数平滑移動平均線を使って計算されているインジケーターとなっています
MACDの期間設定はある程度研究されていて、主に以下の5つの設定値が有名です。
ですので、検証などで使ってみて自分の手法にマッチした設定値を選ぶと良いでしょう。
ジェラルド・アベル氏が推奨する設定値 | |
---|---|
短期的な相場を見る設定値 | 短期EMA6、長期EMA19、シグナル9 |
中期的な相場を見る設定値 | 短期EMA12、長期EMA26、シグナル9 |
長期的な相場を見る設定値 | 短期EMA19、長期EMA39、シグナル9 |
通常は中期的な相場を見る設定値である(12、26、9)を使用します。
基本的に短期的な相場を見る設定値はダマシが多くなり、長期的な相場を見る設定値は反応が遅くなります。
短期EMA9、長期EMA17、シグナル7
ジェラルド・アベル氏の設定値を参考にクリスマニング氏が考案した設定値です。
MACDの感度を上げ短期取引向きにした設定値と言うことができます。
短期EMA8、長期EMA17、シグナル9
MACDを考案したジェラルド・アベル氏は期間の違うMACDを複数表示することでダマシを回避できるとしています
でも1つのチャートにMACDを何個も表示するのには限界があるので難しいところですね
ですが、この考え方は複数の時間足でMACDを見ることで解決します。
詳しくは「バイナリーオプションでMACDを使いこなすコツ」で解説します。
MACDの基本的な使い方
MACDは次の4つの使い方があります。
- MACDラインの向きや角度、シグナルラインとの剥離
- MACDラインとシグナルラインが交差するポイント
- MACDラインが0ラインを越えるポイント
- ダイバージェンス
これらのサインを複合的に使うことにより、MACDは相場状況の把握の補助やエントリーポイントの補助として活用することができるわけです。
以下でそれぞれの使い方を個別に詳しく解説していきます。
MACDラインの向きや角度、シグナルラインとの剥離
MACDは移動平均線を応用したテクニカル指標なので移動平均線の性質を持っています。
MACDの性質 | |
---|---|
MACDラインの向き | MACDラインが上向きならば上昇 MACDラインが下向きならば下降 |
MACDラインの傾き | MACDラインの角度が急ならば、強いトレンドが発生していると判断できる |
MACDラインとシグナルラインの剥離 | MACDラインとシグナルラインが離れる方向に進んでいる→相場の勢いがある MACDラインとシグナルラインが近づいている→相場の勢いが無くなってきている |
同時にMACDラインが急角度でシグナルラインから大きく離れていると戻る力も強いと判断できます
初心者がいきなり使うには判断が難しそうですね…
MACDラインとシグナルラインが交差するポイント
この画像の黄色ライン部分のようにMACDラインとシグナルラインのクロスは相場転換を知らせるサインになります。
MACDのみで判断してしまうとダマシにあってしまいますね
ローソク足のパターンや、他の時間足などを考慮すると強いエントリー根拠になりますよ
MACDラインが0ラインを越えるポイント
MACDのMACDラインが0ラインを越えるポイントは、MACDラインを作っている2つの移動平均線がクロスするポイントになります。
つまり、MACDが0ラインをクロスするポイントでは、移動平均線の使い方の一つであるゴールデンクロス、デッドクロスが発生している状態になります。
このチャートのようにMACDの期間設定で使った12EMAと26EMAを表示すると理解しやすいはずです。
MACDラインが0ラインより上は上昇傾向が強い、
MACDラインが0ラインより下は下降傾向が強いとなります
ダイバージェンス
「逆行減少」とも言われ、相場が進む方向とオシレーターが進む方向が逆になる現象です。
このチャートでもローソク足は高値を更新しているのに、MACDは高値を切り下げているダイバージェンスが発生しています
その後下降に相場が転換していますね
しかし、ダイバージェンスは相場が進んだ後にしか判断できないサインなので、直接のエントリーポイントにはなりません。
ですが、ダイバージェンスを発見することにより、高値つかみや安値つかみを予防できると共に、次の戦略を事前に考えることのできるメリットがあります。
バイナリーオプションでMACDを使いこなすコツ
バイナリーオプションでMACDを使いこなすコツは4つ。
- ローソク足の補助としてMACDを使う
- 時間足を変えてMACDを観察する
- エントリー時間は長めにとる
- MACDのデメリットも理解する
この他にMT4・MT5限定の方法になりますがMACDを見やすくする方法を紹介します。
ローソク足の補助としてMACDを使う
バイナリーオプションではインジケーターの値を気にする手法が多いのです。
でも本来はローソク足で形作られるチャートを分析して、その分析を確かなものにするためにインジケーターを使うのが正解なのです
MACDに関しても「MACDがクロスしたからエントリー」ではなく、例えば「ローソク足がトレンドを形成していると読み取れるけどMACDはどうだろう?」などと補助的な使い方をしなければダマシばかりの使えないテクニカル指標になってしまうのですね。
このローソク足で相場を読み、その根拠を補完する使い方はインジケーター全般を使う際の大前提となるので覚えておきましょう。
時間足を変えてMACDを観察する
時間足を変えてMACDを見ることは、先ほど話したジェラルド・アベル氏の期間の違うMACDを同時に表示すると同じ効果を得ることができます。
例えばこの5分足チャートでは、黄色の縦ラインを境にMACDが上昇と下降に分かれていることが見て取れます。
しかし、この部分を1時間足にすると次のような相場となっています。
先ほどの5分足の上昇傾向部分は、ローソク足から判断すると下降の押し目の可能性が高く、MACDも下降傾向です。
この例の場合、5分足でMACDが上昇傾向部分でもハイエントリーは危険と判断できますよね
「相場は大きな時間足の流れに従う」という大前提があります
この画像のように大きな流れの中で短い時間足が上下しているとイメージしてもらえば良いでしょう。
マルチタイムフレーム分析と言われる相場分析方法の基礎になります。
マルチタイムフレーム分析は「インジケーターはローソク足の補助」と同じく、ハイローオーストラリア攻略には欠かせない分析方法ですからぜひ取り入れてほしいものです。
複数の時間軸でチャート分析を行う方法ですね
そうです。長期足の動きを踏まえて短期足を判断します
エントリー時間は長めにとる
MACDをエントリー根拠に加える場合、エントリー時間は長めに設定しましょう。
そのため、1分足でエントリーするのなら3分取引以上、5分足でエントリーするのなら、ハイローオーストラリアの15分取引で10分以上の判定時間を選ぶことをおすすめします。
MACDのデメリットを理解する
次に挙げる2つのデメリットに注意してMACDを使うことによって、さらに精度の高いMACDの使い方ができるはずです。
方向感のない相場ではMACDが機能しにくい
MACDは移動平均線と同じようにトレンド相場では威力を発揮しますが、方向感の定まらないレンジ相場ではダマシが多くなる傾向にあります。
まずは大きな時間足で相場が一定方向に進んでいることを確かめた方がいいですね
その後でエントリーする時間足でダウ理論などが成り立っている時にMACDの値の信頼性は上がると考えてください
急な値動きに対応できない
経済指標などファンダメンタルズ要素が強く影響した、相場の急激の変化にMACDは対応できません。
大きな経済指標の発表前後はMACDだけでなく、全てのテクニカル指標は対応できないと考えたほうが失敗は少ないはずです。
バイナリーオプションのように短期足を使う取引きは経済指標の影響を大きく受けてしまうので、FX会社が無料で提供している「経済指標カレンダー」をチェックして、重要度の高い経済指標の発表前後30分くらいは取引を控えたほうが賢明でしょう。
市場開場時間や経済指標に関係ない時間帯に、今までの動きと全く違う動きをした場合は?
急な要人発言などが考えられるので、インジケーターの値が落ち着くまで様子見に徹した方が無駄な負けを減らせます
MT4・MT5のMACDを見やすくする方法
相場分析ツールとしてMT4・MT5は拡張性も高く非常に優秀なのですが、MACDのMACDラインがヒストグラフ(棒グラフ)で見にくい欠点があります。
この欠点を解決する方法として一般的なのがプログラムを少し変更する方法です。
しかし、プログラムを触るのは怖いと言う方に向けて、ここではもう一個の簡易的な変更方法を紹介します。
「Moving Average」をMACDに挿入
やり方は非常に簡単で、最初にMACDがすでにチャートに表示されている状態で「ナビゲーター」→「インジケーター」→「トレンド」を開きます。
次に移動平均線「Moving Average」にカーソルを合わせます
マウスの左をクリックしたまま、チャートに表示されているMACDの上に持ってきてクリックを離します。(ドラッグ&ドロップ)
「Moving Average」を設定
そうすると自動的にMoving Averageの設定画面が開くので「期間を1」に設定。
「適応価格」を開き「Previous Indicator’s Data」を選びます。
色や線の太さはお好みで設定して「OK」を押してください
MACDの色を調整して完了
上記の操作で、画像のようにMACDラインがヒストグラフではなくラインで見ることができるようになるので、後はMACDの設定画面で「色の設定」タブを選び「メイン」の色を「None」にするか、見やすい色にすれば完了となります。
MACDをチャートから削除してしまうともう一度設定しなければいけない欠点はあります。
でも色々と応用ができるMT4・MT5の応用技なので覚えておいて損はないはずですよ
MACDと組み合わせるべきインジケーター
インジケーターは組み合わせると相乗効果を得ることができ、強いエントリー根拠とすることが可能になります。
ここではMACDと組み合わせて互いに相乗効果がある2つのインジケーターを紹介します。
- 移動平均線
- 平均足
この2つのインジケーターはどちらもトレンド相場で威力を発揮するインジケーターですからMACDとの相性もバッチリ。
以下で組み合わせた時の一例を紹介します。
MACDと移動平均線の組み合わせ
移動平均線は短期(ピンク色)、中期(水色)、長期(緑色)で設定。
順張りの王道である押し目を狙うエントリーです。
黄色の縦線以降は?
ダイバージェンスが発生しているので見送りになります
MACDと平均足の組み合わせ
このチャートのようにMACDも平均足も同じ方向に切り替わった付近は根拠として強い部分と言えます。
このMACDと平均足の組み合わせでのポイントは、なるべく長い取引時間でエントリーすること。
- MACD:大きな流れを見るのに向いている
- 平均足:現在値が分からない欠点がある
このような組み合わせなので次足決済は苦手なわけです
絶対に覚えておくべき特徴ですね
平均足についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
MACDを利用した攻略法
最後にここまで解説したことを踏まえMACDを使ったハイローオーストラリア攻略法を紹介します。
MACDの他に先程紹介した移動平均線と平均足を使います
1時間足、15分足、5分足のマルチタイムフレーム分析の併用です
各時間足の設定と使い方は次のようになります。
設定
指数平滑移動平均線200EMA(緑色)とMACD(12、26、9)を表示
役割
移動平均線で大きな相場の流れを把握しエントリーする方向を固定します。
200EMAよりローソク足が上:相場は上昇傾向→ハイエントリーのみを狙う
200EMAよりローソク足が下:相場は下降傾向→ローエントリーのみを狙う
相場把握の優先順位は1時間足→15分足の順番。
1時間足でローソク足とMACDがエントリー方向に向かいだしたとき15分足を確認し、同じ方向だった場合に5分足に移動しエントリータイミングを見る段取りです。
設定
指数平滑移動平均線200EMA(緑色)と平均足を表示
役割
1時間足、15分足で相場状況を確認後にエントリーするための時間足です。
エントリータイミングにMACDを使わないことには理由があります。
すでに1時間足、15分足でローソク足とMACDで相場の流れを確認しているからですね
その通り!反応の良い平均足のみでもダマシが少ないだろうと言う考えです
それではエントリーまでの流れを紹介していきます。
1時間足で相場の方向性トレンドの確認
今回は順張りの手法なので、1時間足でトレンドが発生していることが大前提となります。
このチャートでは200EMAをローソク足が下抜けし、①で押し目を作り再び下降を始めています。
MACDに関しても0ラインより下でMACDラインとシグナルラインが②番でデッドクロスしました
実際のチャートでは、②番のローソク足が形成中です
この時間帯は15分足や5分足にも切り替えながらエントリータイミングを探していく作業となるでしょう。
15分足で方向性の確認
15分足については、1時間足のMACDがクロスする付近はローソク足は200EMAで反発し下降、MACDも下降となっているため5分足でエントリータイミングを探します。
③番の縦ラインは1時間足でMACDの勢いが無くなってきた付近ですね
④番の縦ラインは15分足でMACDの勢いが無くなってきた付近です
下位足でエントリータイミングを見る場合は、③番、④番の部分などをチェックし、上位足の勢いがあるかを判断するのを忘れないようにすることも無駄な負けを減らすポイントですよ。
5分足でエントリータイミングを取る
5分足では平均足の切り替わりをエントリーポイントにして、ハイローオーストラリアの15分取引の残り時間一杯でエントリーします。
今回のエントリー例ですと、①番から④番前の間で矢印部分の2回のエントリーポイントがありました。
- エントリーポイントの1か所目は平均足が上昇後コマ足を作り下降に転換したポイント
- 2か所目は上昇の平均足の本体が前の足より小さくなり、異常に上ヒゲが長いつまり上昇を否定されて下降に転じた部分
この2つのエントリーポイントは次の根拠が重なっています
自信をもってエントリーできる場所ですね
- 1時間足がローソク足、MACD共に下降トレンドとなっている
- 15分足についても下降トレンド中でMACDも強い下降を示している
- 5分足で平均足の相場転換の予兆を見つけ、確実に転換を確認できた
バイナリーオプションはエントリーポイントに何個根拠があるかが勝率に影響する取引方法です。
マルチタイムフレーム分析や各インジケーターの特性をしっかり使えば根拠を増やして確実なエントリーポイントを探すことができることを分かってもらえたら幸いです。
まとめ
MACDは相場のトレンドを把握するのに最適なインジケーターです。
しかし、他のインジケーターと一緒でローソク足や大きな流れをないがしろにしては折角の優秀な指標も台無しです。
MACDをはじめ、インジケーターや手法は、相場を読む力があって初めて役に立つと言えます。
別の言い方をすれば、インジケーターを使うことはハイローオーストラリア攻略法の応用編になるので、基礎編ができていない人が応用編を無理矢理使っても上手くいくはずはないですよね。
相場の基本法則さえ理解できていれば、MACDは順張りトレーダーにとって頼もしいツールになることは確かです
ぜひこの記事を参考に、MACDを使いこなせるバイナリーオプショントレーダーを目指して、諦めずに努力し続けましょう。
ハイローオーストラリアは海外バイナリーオプション業者の中で断トツでNO.1といえる業者です。
口座開設者数も増え続けているのであなたも始めてみませんか?